未来はあまりに遠いし、おれはもう待てない

SF小説やプログラミングの話題を中心とするフジ・ナカハラのブログ

SF創作講座の課題に取り組む過程をオープンにする

以下の記事に書いたように、今月から私は ゲンロン 大森望 SF創作講座 の受講を開始する。

この講座の特色として、課題に対する提出物はすべてWebで公開されるというものがある。ただ、私は、提出物だけでなく、それを作る過程もオープンにしようと考えている。

なぜやるのか

それは、提出物だけでなく、それを作る過程も含めたフィードバックがほしいからである。

私は、小説とソフトウェアが似ていると考えている。 ソフトウェアがユーザからのフィードバックをもとに改善できるように、作品も読者からのフィードバックをもとに改善できる。 しかし、ソフトウェアを作る技術は、ユーザからのフィードバックでは必ずしも向上しない。 なぜなら、ユーザにはソフトウェアのソースコード開発プロセスは見えず、表面的なフィードバックしかできないからである。 小説も同じように、それを書く技術は、作品に対するフィードバックだけでは必ずしも向上しないのではないだろうか。

もちろん、アマチュア作家が創作過程を公開したところで、それに対してたくさんのフィードバックが得られるとは期待していない。しかし、すべてをオープンにして、フィードバックを受け付ける姿勢があることを示すだけでも価値があると考えている。

どうやるのか

fuji-nakahara/genron-school-sf-2018 というリポジトリGitHubに作成し、ここにSF創作講座の課題に関連するファイル群を公開している。

また、GitHubProjects 機能を使って各課題のタスク管理・進捗管理を行っているため、ここから作品を作る過程を追うことができる。もちろん、リポジトリのコミットログからより詳細な過程を追うこともできる。

フィードバックを送る方法であるが、GitHubで公開されている他のオープンソースソフトウェア同様、IssueやPull Requestを作成する事ができる。しかし、これにはGitHubのアカウントが必要であり、誰でも気軽にフィードバックするというわけにはいかない。そこで、Googleフォームを使って 読者アンケート を作成し、リポジトリのREADMEにこのフォームへのリンクを記載した。もちろん、Twitterやメール等でフィードバックを送っていただいてもかまわない。

もし、私の小説の書き方について何かしらフィードバックをいただけたなら、これ以上にうれしいことはない。