未来はあまりに遠いし、おれはもう待てない

SF小説やプログラミングの話題を中心とするフジ・ナカハラのブログ

2020年振り返り

小説執筆 約1年半前、SF創作講座3期を終えたとき次のように書いた。 これからは、仕事の合間に少しずつ、小説の文章を書く力を磨いていこうと思う。 しかし、その後1年間まったく小説が書けなかった。 講座が終わった直後は意識的に小説執筆を休んでいたのだ…

マークダウンから EPUB を生成するコマンドラインツール Makimono をつくった

使い方 日本語の README がリポジトリにあるのでそちらを見てください。 なぜつくったか これまでは小説を Jekyll のフォーマットで書いて Jekyll + jekyll-build-ebook で電子書籍を生成していた。 しかし、Jekyll は静的サイトジェネレータであり、電子書…

ゲンロン 大森望 SF創作講座を終えて

一昨日、第3回 ゲンロンSF新人賞選考会 が行われた。 これは、ゲンロン 大森望 SF創作講座 第3期 の最終講評会でもある。 つまり、このブログ、そして「フジ・ナカハラ」が生まれるきっかけとなったSF創作講座第3期が終わったのである。 選考会のようすはYou…

データで見る ゲンロン 大森望 SF創作講座 2018

https://gist.github.com/08fb8ed431d9713de48d687b3837c23f

SF創作講座第8回を終えて

一昨々日、ゲンロン 大森望 SF創作講座 第3期 の第8回講評会が開催された。 今回のゲスト講師は、小川哲氏と、早川書房の奥村勝也 @kokumurak 氏だ。 第8回の課題は「「天皇制」、または「元号」に関するSFを書きなさい。」というもので、23編の梗概が提出さ…

Web小説のリリース自動化 2018

私は自分の書いた小説を以下のフォーマットで発表している。 Webサイト(https://fuji-nakahara.page/) 小説投稿サイト(カクヨム・小説家になろう) 電子書籍(EPUB・MOBI) 原稿をこれらの形にするにあたって、その変換や公開・更新の作業をできるかぎり…

SF創作講座第7回を終えて

一昨日、ゲンロン 大森望 SF創作講座 第3期 の第7回講評会が開催された。 今回のゲスト講師は、飛浩隆 @Anna_Kaski 氏と、早川書房の塩澤快浩 @shiozaway 氏だ。 第7回の課題は「経過時間を設定してください」というもので、23編の梗概が提出された。 ただ、…

Mistel MD650L BAROCCOを使い始めた

Mistel MD650L BAROCCO を使い始めた。 製品そのものについては次の記事が詳しいので、そちらを参照してほしい。 www.gdm.or.jp 購入理由 購入前は、仕事でもプライベートでもMacBook Pro 2016内蔵のバタフライキーボードを使っていた。 しかし、最近タイピ…

SF創作講座第6回を終えて

一昨日、ゲンロン 大森望 SF創作講座 第3期 の第6回講評会が開催された。 今回のゲスト講師は、長谷敏司 @hose_s 氏と、早川書房の溝口力丸 @marumiizog 氏だ。 第6回の課題は「キャラクターの関係性で物語を回しなさい」というもので、25編の梗概が提出され…

SF創作講座第5回を終えて

一昨日、ゲンロン 大森望 SF創作講座 第3期 の第5回講評会が開催された。 今回のゲスト講師は、法月綸太郎氏と、講談社の都丸尚史氏だ。 第5回の課題は「来たるべき読者のための「初めてのSF」」というもので、27編の梗概が提出された。 私は『無形の民』と…

SF創作講座第4回を終えて

一昨日、ゲンロン 大森望 SF創作講座 第3期 の第4回講評会が開催された。 今回のゲスト講師は、円城塔氏 @EnJoeToh と、河出書房新社の伊藤靖氏 @itouy だ。 第4回の課題は「拘束下で書きなさい」というもので、31編の梗概が提出された。 私は『interesting_…

SF創作講座第2回を終えて

一昨日、ゲンロン 大森望 SF創作講座 第3期 の第2回講評会が開催された。 ゲスト講師は、藤井太洋氏 @t_trace と、講談社の河北壮平氏 @so__hei だ。 第2回の課題は「スキットがなきゃ意味がない」である。 これに対し、36編の梗概が提出され、私は『リアル…

Web小説をスクレイピングして電子書籍にする

超・SF作家育成サイト の小説をEPUBに変換してKindleで読めるようにした。 以下のスクリーンショットは、MacのiBooksでEPUBを開いたときのものである。 もちろん、作成した電子書籍は、私的利用の範囲内でしか使用していない。 動機 超・SF作家育成サイトは…

SF創作講座第1回を終えて

昨日、ゲンロン 大森望 SF創作講座 第3期の第1回講評会が開催された。 第1回の課題は、「AIあるいは仮想通貨を題材に短編を書け」である。 これに対し、43編の梗概が提出され、私は『から揚げと Let It Be』というタイトルのものを出した。 この講座では、審…

SF創作講座の課題に取り組む過程をオープンにする

以下の記事に書いたように、今月から私は ゲンロン 大森望 SF創作講座 の受講を開始する。 この講座の特色として、課題に対する提出物はすべてWebで公開されるというものがある。ただ、私は、提出物だけでなく、それを作る過程もオープンにしようと考えてい…

小松左京『首都消失』を読んで

首都消失 (徳間文庫)作者:小松左京発売日: 2016/03/04メディア: Kindle版 『首都消失』は、1983年12月から翌年12月まで新聞連載され、1985年に刊行された小説である。 小松左京の仕事としては、比較的遅い時期の作品にあたる。 物語は、ある日突然東京が超自…

小説を書く時のマークアップ言語に何を採用すべきだろう

小説を書こうとしてふと思った。 「小説ってどう書けばいいのだろう?」 小説らしい文体がわからないわけでも、内容のアイデアがないというわけでもない(いや、アイデアは実際ないが)。 小説という文書のフォーマット、形式がわからないのである。 文書の…

ゲンロン 大森望 SF創作講座に申し込んだ

ゲンロン 大森望 SF創作講座 に申し込んだ。 いや、申し込んだのはフジ・ナカハラと名乗る私ではない。 申し込んだのは、フジ・ナカハラとなる以前のわたしである。 私は、SF創作講座に申し込んだことによりフジ・ナカハラになった。 フジ・ナカハラはペンネ…